放課後のソトは子供たちの集会所
「おじゃましまーす!!」
放課後、今日も息子の友人が我が家にやって来た。
彼らが時間を過ごすのは、庭と続きの自慢の土間。
中央にデンと構えるシンボルツリーを囲んで、ゲームやお絵かきなどを楽しんでいる。
彼らにとってこの空間は、さながら集会所だ。
つい最近、この“集会所”に新アイテムが登場した。
ポストの形をした収納ボックスだ。
ゲームなどの遊び道具をしまっている。
この子ども専用ポストの使い道はもうひとつ。
「遊び終わったら、土間をほうきで掃いておいて」
「明日のおやつはプリンがいいな」
たわいのないこんな手紙のやりとりをするようになった。
夫にはナイショ。息子と私のひそかな楽しみだ。
ストーリーが生まれた背景
子どもたちの放課後はどのような時間を過ごすのでしょうか?
学校終わりには、運動場に出てスポーツをしたり、塾や習い事に通ったりと成長や学びの時間を過ごします。
家に帰ってゲームを楽しむこともあるかもしれません。
今回のストーリーでは、放課後の過ごし方のひとつとして、家の『土間』を子どもの集会所にして活用している例をご紹介します。
子どもたちが集まり、学びに遊びに全力に取り組むストーリーです。
個人の学びも大切ですが、友人とのコミュニケーションによる思いやりを育むことも大切な時間です。
子どもが「学びと遊びを楽しめる場」として『土間』を活用した過ごし方をご紹介しています。
土間は家の中と外をつなぐ空間で、土足で過ごすこともできるし、雨の日でも気にせず過ごせます。
外にも近いので、気分転換に庭に出るということも簡単です。
いつも集まれる場があることは、気分的にもリラックスできで安心感もあります。
親も近くで見ていられるので子どもにとっても安心です。少し親離れしたい気持ちを持ちながら、
子ども同士が過ごす普段の様子が見られることは親にとっても嬉しいことです。
子ども同士が集まって宿題に取り組んで、わからない問題を教えあう。
太陽の下に出て目いっぱい遊ぶ。
スマホゲームや配信動画を見ること以外の過ごし方を工夫して考える。
家具も何もない土間や庭空間だからこそ子どもの自由な発想で過ごし方が変えられます。
また、今回のストーリーでは『土間』を親子の会話が生まれる空間としてもご紹介しています。
子どもの自由な発想を育む場として土間を活用していますが、さらにおしゃれなポストを置き、家族のメッセージ交換アイテムとして使っています。
お手伝いのお願いや片づけの指導などのメッセージを添えたり、子どもからは夜ご飯やおやつの希望を伝えたり。
交換日記ではないですが、メッセージ交換ボックスのような役割です。
スマホひとつでメッセージを伝えられる時代ですが、手書きのメッセージを伝える体験は気持ちを伝える方法のひとつとして大切にしたい文化です。
今回は土間を活用することで、外とのつながりや子ども同士のコミュニケーション、親子の会話の形などひとつの空間が広がっていく過ごし方をご紹介しました。
◎土間を活用した実際の事例もございますので、是非ご覧ください。