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ガーデン

ソトでの酌み交わしは、時をつなぐ

共通のふるさとを持つ私と妻が“終の住処”に選んだのはそのふるさとに近い、
すこし田舎を感じる郊外の平屋の小さな家だった。

妻と家庭菜園を楽しもうと庭とテラスを作った。
たまにはソトでの食事を楽しみたいと思い、コンパクトなグリルと熱燗を楽しむ酒器を購入。

グリルは二人で楽しむのにちょうどよいサイズ。
酒器は江戸時代から伝わる伝統的な酒器を現代風にアレンジしたもので、私の自慢のアイテムだ。

お互いの好きな食材を少しずつ焼いていただくのが、夫婦のスタイル。
妻はワインを私は熱燗を楽しむ空間が、意外に心地良い。

一度、幼なじみをこの空間に誘ったら、気に入られてしまった。
珍しい食材を見つけると頻繁に訪れる。
昔ばなしに興じながら、彼はビール、私は熱燗を楽しむ。
お互い年を重ねたが、気持ちは子供のまま。

居心地の良いソトの空間が、ソトで無邪気に遊んでいた時間を、繋ぎ合わせてくれる。

ストーリーが生まれた背景

今回の物語は、
団塊世代の方の引退後の楽しみ方』の一例として生まれました。

団塊世代の方は、 高度経済成長期以降がむしゃらに働き、激動の時代を潜り抜けた世代です。
バブル経済とその崩壊、阪神淡路大震災、リーマンショック、さらには東日本大震災など多くのことを経験しています。

そんな団塊世代の方が 仕事を引退し、
これから、どのように豊かに暮らしていくかについて考えました。

 

 

 

 

このイラストには奥さんは登場しません。
しかし、今までできなかった家庭菜園を夫婦でチャレンジしたり、できた食材を夫婦で楽しむなど、
『 庭(=ソトの空間)造り』を、この夫婦は実現させています。

 

ただ食が細くなり、たくさん食べることができなくなったため、
このご夫婦には 食べる分だけ調理する「野燗炉(のかんろ)」がちょうどよいのです。
煙やにおいも少ないこともで、周りにも迷惑をかけず気に入っています。

 

 

 

 

旦那さんは日本酒が好きなので、
同時に「熱燗」が楽しめるこの「野燗炉」が 一石二鳥の自慢のアイテムとなっています。

庭に季節ごとに花を咲かせる草花や、秋に色づくいろはモミジを見ながら、
夫婦で豊かな時間を過ごすのは、今まで時代を駆け抜けてきたご褒美かもしれません。

 

 

 

ただ奥さんは、最近旦那さんの友人が割り込んできていることが、少々不満なようです。

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