娘が助けてくれた
私はバイク好きのおやじだ。
相談もせずに小屋(ロシャ)を建ててやった。
妻には「はぁ」って怒られたが最近は目を細めている。
それは、内気な娘が私についてきて、ソトに出るようになったからだ。
娘は私が整備している姿をよくみているので、試しに自分で作る自転車を与えてみた。
すると私の真似をして喜んで組み立て始めた。
私の工具をシェアしながら、組み立てた自転車は娘の自慢となった。
この小屋(ロシャ)はバイクや自転車だけでなく、娘と使う道具や妻がソトで料理するグリルやカラトリーをセンス良くしまうことが出来る。
雨の時には、中で集うことも出来る空間も合わせ持つ。
私と娘がソトにいると、妻は娘が好きなクレープを作り出す。
小屋(ロシャ)は家族がつながる特別なソトを演出してくれる。
ストーリーが生まれた背景
このストーリーは、ゆずれない趣味がある旦那さんが作った
『小屋(ロシャ)』をきっかけに、家族がまとまった実話が元になっています。
この実話に少しアレンジを加えたストーリーです。
実際には、こんなにかっこいい小屋はありません。
しかし、奥さんの反対を押し切り、旦那さんがDIYで半年をかけて作った小屋(隠れ家)があります。
この小屋は、旦那さんの長年の夢であった
「バイクいじりの趣味」のために作られました。
しかし、奥さんはこの小屋の存在についてあまり良く思っておらず、小屋が何かと揉めてしまう理由になっていたそうです。
ところがある日、旦那さんがいつものように小屋でバイクをいじっている時のことでした。内気で普段あまりソトにでない娘さんが、ソトにでてきてバイクいじりを手伝い始めたのです。
娘さんがこんなことに興味があるんだと驚き、旦那さんは試しに自分で作ることができる小さな自転車を与えてみました。
すると娘さんは喜んで作り始め、自分で作った自転車で、ついにはソトにでかけるようになったそうです。
奥さんは
「女の子だから、バイクや自転車はどうか」と始めは思ったそうですが、
内気な娘さんがソトにでて元気な表情をみせてくれることが嬉しかったとのことでした。
揉める理由であった小屋が一転、家族がまとまるきっかけに変わったのです。
奥さんも趣味のお菓子作りの道具や器具を持ち込み、バイクと自転車をいじる二人におやつを提供してくれるようになったそうです。
このように、何がきっかけになるかはわかりません。
しかし、ソトには思いがけない良い方向に家族を導くきっかけがあるようです。
ソトにでて、そのきっかけを探すことは家族の豊かなくらしに繋がるかもしれません。