僕らはBBQが嫌い?
夏休み、僕ら兄妹は、じいちゃんちにお泊りにいく。
じいちゃんちは庭が広いからいつもBBQだ。
でも僕らはBBQが好きじゃない。
おじいちゃんが勝手に焼いて、勝手に皿にいれられて
大きくて、食べにくくて、嫌いなもの入れられて
じいちゃん、ばあちゃんが楽しんで、楽しくない。
でも今年のBBQはちょっと違った。
なんか、たき火のようなBBQだ。
じいちゃんは、魚を焼いて
その横で僕は「あられ」をつくった。
妹は「パン」焼いた。
僕らがつくったものは、めっちゃおいしかった。
僕らにとって、何かつくることは本当に楽しい。
こんなBBQなら、大好きだ。
今度は何をつくらせてくれるんだろう?
ストーリーが生まれた背景
家族みんなが笑顔になる物語として「僕らはBBQがきらい?」のストーリーをご紹介しました。
家族でバーベキューや焚き火を楽しむときは子どもに自由に楽しませてあげましょう。
子どもは自由な発想で非日常な時間を楽しむことで成長します。
友人でバーベキューを楽しむとき、野菜を切る人、食材を焼く人、食べる人と自然と役割が決まってくることがありますよね。
コミュニケーションを円滑にしてその場を和やかな空間にするために、自分の好きな・得意な役割を自然と担っているのではないかと思います。
これが家族となると、親が食材を準備し焼いてあげて子どもが食べる、という場面を想像してしまいます。
せっかくの機会なので、是非家族でのバーベキューでも子どもに自由に役割をさせてあげることをオススメします。
ソトでの食事は、準備されたものを食べるのではなく、自分でやってみる『体験の場』とすることで子どもが自発的に動く機会にできるのではないでしょうか?
普段の食事は栄養や体の成長を意識して、親の想いが込められたものです。
ですが非日常のアウトドア時間だけは、子どもの心の成長を温かく見守る時間にしてみるのはどうでしょうか?
メラメラと燃える火を見ることや自分で食材を切ってお皿に盛りつけることは、子どもの感性も養う機会にもなりそうです。
また風を感じたり、太陽の光を浴びながらする食事はいつもと違う特別な時間になるはず。
「学び」と意識してしまうのではなく、「遊び」の中で生まれる過ごし方をすれば、自然といろいろな気づきを得られるのではないかと思います。
「包丁を使うの危ないから。」
「火に近づくと火傷するから。」
心配してしまうのが親心ですよね。
でも子どもは少しの冒険でたくさんのワクワクを生み出します。
転んだり、ケガをしたりすることで本当に危ないことが何かを知っていきます。
子どもの成長する機会が増えるように、温かく見守ってみるのもたまにはいいかもしれません。
自由な気持ちで楽しむアウトドアやバーベキュー。
不格好なサイズで切れた野菜やちょっと焦げた食事もなぜかおいしく感じるのが、外ごはんの魅力です。
自分で作ることができた子どもの喜びと、子どもの成長を感じる親の喜び両方がきっと得られることでしょう。
最後にひとつ、庭でバーベキューをする際に気をつけておくべきポイントを。
美味しそうな香りや楽しい笑い声に包まれる時間ですが、近所やまわりへの配慮を忘れずに。
洗濯物を干していたり、集中してお仕事されている人がいるかもしれません。
家族やまわりの人も気持ちよく過ごせるソトでのアウトドアを是非楽しんでほしいです。