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不便から得られるもの
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不便から得られるもの

本日は不便の中にある価値(=不便益)について考えてみたいと思います。

 

握力や手先の細かな動きが便利なものによって失われている

小学校の鉛筆の濃さの基準が変わっていることを知りました。
私が小学生だった昭和後半の鉛筆の濃さの基準はHB。平成の後半から今はBか2Bとのことです。
少しずつ普段使う鉛筆の濃さが濃くなっているようです。

子供たちがHBで書くと字が薄くて、漢字のはねなど細かい部分が判断しにくいというのです。
これは私がPTAの活動に参加しているときに先生から聞きました。

どうやら子供たちの筆圧、つまり指の力が落ちているようです。また器用さもなくなっているようです。

その要因のひとつとして生活が便利になりすぎたから、というのもあるような気がします。

今では手をかざすだけで水が出たり、電気がついたり、少し触るだけでドアが開いたり、はさみを使わなくても切れたり。
プラモデルでは接着剤を使わなくても組み立てることができ。初めから着色もされている。力を使わなくても、工夫しなくてもすぐに結果にたどり着く、そんな便利な社会になっています。手先の力や器用さが失いつつあり、考えて工夫するということが簡素化されてしまっています。

「不便」というものが遠いものになりつつあります。

不便を楽しむ学びの場がある

そんな「不便」を貴重な体験にしている幼稚園があります。
メディアで何回も取り上げられている東京都立川市の「ふじようちえん」です。

この幼稚園の水道蛇口には取手がありません。勝手に水道が使われないため取手が分離されている蛇口は昭和の時代ではたくさんありましたが、今では見かけなくなりました。園児たちは、少し触るだけで水が出る、触らなくても水が出る。そんな水道蛇口に慣れています。

でもこの蛇口からは水が出ません。
いろんなところを触ります。
でも水が出ません。
あるとき、ぶら下がっている金属に気付きます。
それが蛇口につながることに気付きます。
つなげます。でもまだ水がでません。
何だかんだしていると動くことに気付きます。でも意外に硬い。
園児の力で思いっきりひねってみます。
やっと水が出ました。

大人にはたいしたことではありませんが、園児には感動ものです。これで指の力もつくし、工夫するという習慣が生まれます。
こんな仕掛けが「ふじようちえん」にはたくさんあり、大人気の幼稚園です。
効率的になって便利な面はたくさんありますが、不便の中にある価値を感じさせてくれるような仕掛けです。

ソトにある不便を探して楽しむ

不便から得られるものはたくさんあります。ソトには、まだまだ不便なものがたくさんあります。
あえてそのソトの不便を楽しむ。それが大事なことのような気がします。今キャンプが人気なのも、実は無意識にソトの不便を求めているからかもしれません。

「ソトの不便」見つけること
楽しいかもしれません。

実は「ソトの不便」は「ソトニアル」のコンセプトの一部です。

 

今回ご紹介した学びの場「ふじようちえん」

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